「教室」を開けば当然ながらあなたは「指導者」になります。相手は「生徒」でもありますが、「大切なお客様」でもあります。そう考えますと、単純に知識や技術を与えるだけが「指導」ではない、と言えます。
笑顔を忘れずに
どんなに知識が優れていて、技術が世界一だったとしても、常に眉間にしわがよっていて、相手を罵ってばかりの指導者には生徒が固定しません。もちろんオリンピックを目指しているような指導者と生徒であれば、それでも構わないのかもしれません。
しかし先述しましたように、「生徒」はあくまで「お客様」でもある、ということを忘れてはなりません。どんなにしんどい日でも、どんなに機嫌が悪くとも、そして何度同じ事を聞かれても笑顔で接していかねばなりません。
それが「礼儀」であり、オーナーの「務め」でもあります。
常に応援する立場で
例えば、上手くいかない生徒さんがいた場合、指導する立場でありつつも応援する立場でなくてはなりません。失敗することなど当たり前のことですので、「頑張って」と声をかけてあげましょう。
自分が生徒だった場合を考えれば分かりますが、何度も上手くいかないことが続くと、気持ちが下がってきます。言葉だけ「頑張って」と言うだけではなく、気持ちを込めて言葉を投げかけてあげることが大切です。
指導者であり、応援者でもあるということです。
話は最後まで聞く
指導者になると質問もたくさん受けることになります。その時、忙しいとついつい適当な返事や態度になってしまいがちです。しかし、相手はそう言った行動に敏感です。なるべく話は最後まで聞き、そして簡潔に答えを渡してあげましょう。
1から10まで全てを叩きこんでやろうとせずに、聞き役に徹し、要点・ポイントを突いた回答をしてあげると、相手もすっきりします。
聞く側も少し遠慮があるはずです。ですので、必ず全て聞いてあげるようにしましょう。言うなれば、悩み相談に近いかもしれませんね。
言葉を柔らかく
「ああーそうじゃないこうするの」
といきなり強い言葉で否定することはご法度です。
「前にも言いましたよね」
「なかなか出来ませんね」
というのも禁句です。
相手のモチベーションを下げてしまいますので、必ず「大丈夫」という態度で臨んであげましょう。
教室というのは「料理が上手である事」よりも「教え方が上手いか否か」の方がはるかに大切です。自分自身も指導する事で成長していきます。それには「我慢」の二文字を頭に置いておかねばなりません。